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マイナ保険証【よくある質問FAQ】

2023.04.11

※以下、マイナンバーカードの保険証利用登録したものを「マイナ保険証」と記載します。

Q.マイナ保険証があれば、更新などなくずっと保険証として使えるのか
一度、マイナンバーカードを保険証として利用登録すれば、就職や離職等で保険証が変更になっても
≪マイナンバーカードを保険証として使う≫ことに関しては再度利用登録し直す必要はないと、デジタル庁より通知されております。

ただし、
●従来どおりの保険証そのものの加入等の手続き
●マイナンバーカードの更新手続き(スマホやオンラインでも可能)
●マイナンバーカードの電子証明書の更新手続き(居住地の市区町村窓口でのみ可能)
といった、保険証やマイナンバーカードそのものの更新等の手続きは必要です。

マイナ保険証のオンライン資格確認は、マイナンバーカードの電子証明書を照会して行っています。
マイナンバーカードや電子証明書が有効期限切れになっていると、健康保険証として使用できませんのでご注意下さい。

Q.マイナ保険証が何らかの理由で使えない可能性があるか、また、その場合の扱いはどうなるか。
マイナ保険証が使えないのは、以下のような場合が考えられます。
●マイナンバーカードや電子証明書の有効期限切れ
●マイナンバーカードの破損
●システムの不具合
●保険証の変更手続き前後(保険者側で、マイナンバーに紐づける保険情報が登録されていない、または、離職に伴う失効手続きが完了していない。)

その他、何らかの理由でオンライン資格確認ができない場合は、従来通り、健康保険証で資格確認させていただくことになります。
健康保険証をお持ちでない場合、当日は全額自己負担とさせていただき、後日、健康保険証をご持参いただいた際に清算させていただきます。

ご不安がありましたら、健康保険証もマイナ保険証と一緒にご持参いただくことをお勧めします。

Q.個人情報は大丈夫なのか
まず、マイナ保険証はご自分で操作していただくため、医療機関スタッフに見せることはありません。
また、医療機関が取得できる他医療機関での診療記録や処方内容等は、端末操作中に同意していただかない限り、医療機関が勝手に取得することはできません。

なお、医療機関が取得できる情報以外の情報は、オンライン資格確認システムの端末では紐づけられていない為、例えば、マイナンバーカードの個人番号や、銀行口座などは取得されません。

因みに、オンライン資格確認システムを設置している端末は専用です。
通常のインターネット環境にはなく、ネットワーク回線はオンライン資格確認の情報取得しかできない限定されたものとなっておりますのでご安心いただいて大丈夫かと思います。

仕組みとしては厳重に保護されているようですが、昨今、マイナ保険証に他人の保険情報が紐づけられていたとしてニュースがありました。
紐づけなどの登録は人が行っていることですので、こういったヒューマンエラーが起こりうる可能性は考えられるのではないかと思います。

Q.マイナ保険証を使わないと診療費が上がるのか
オンライン資格確認のシステムを導入した医療機関で「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」という項目が、初診料と再診料に月1回のみ算定されます。
① 初診時 2点(月1回)
・マイナ保険証を使用し、情報提供に同意される場合
・ほかの医療機関からの紹介状がある場合
② 初診時 6点、再診時 2点(どちらかを月1回)
・マイナ保険証を使用するが、情報提供には同意しない場合
・マイナ保険証が何らかの理由で使用できない場合(健康保険証が必要になります)
・健康保険証を使用する場合
※再診時2点は、2024年からは廃止される予定。
増える金額は「上記でご自分が該当するものの点数 × 自己負担割合」で計算しますが、他の診療内容の点数と合算して四捨五入(1円単位は切り捨て)しますので、個々の診療内容(合計点数)や負担割合によって違い、金額が変わらない場合もあります。

なお、「再診時」は、診察の内容によるため、算定されない場合もあります。

この件については、患者様からのご質問も多いですので、実際、どれくらい金額が変わるのか試算してみました。
一部ですが、以下ご参考ください。

例1)初診。同じ診療内容で、3割負担では10円の差、1割負担では差がない場合。
≪3割負担の場合≫
① の場合・・・980点 × 3割負担=2,940点 ➡ 2,940円
② の場合・・・984点 × 3割負担=2,952点 ➡ 2,950円
≪1割負担の場合≫
① の場合・・・980点 × 1割負担=980点  ➡ 980円
② の場合・・・984点 × 1割負担=984点  ➡ 980円
例2)初診。同じ診療内容で、3割負担でも1割負担でも、10円の差がある場合。
 ≪3割負担の場合≫
① の場合・・・1,083点 × 3割負担=3,249点 ➡ 3,250円
② の場合・・・1,087点 × 3割負担=3,261点 ➡ 3,260円
 ≪1割負担の場合≫
① の場合・・・1,083.点 × 1割負担=1,083点 ➡ 1,080円
② の場合・・・1,087点 × 1割負担=1,087点 ➡ 1,090円
例3)再診。同じ診療内容で、3割負担では10円の差、1割負担では差がない場合。
 ≪3割負担の場合≫
① の場合・・・537点 × 3割負担=1,611点 ➡ 1,610円
② の場合・・・539点 × 3割負担=1,617点 ➡ 1,620円
 ≪1割負担の場合≫
① の場合・・・537点 × 1割負担=537点 ➡ 540円
② の場合・・・539点 × 1割負担=539点 ➡ 540円
例4)再診。同じ診療内容で、1割負担で差が出る場合の総点数例
① の場合・・・534点 ➡ 530円
② の場合・・・536点 ➡ 540円

「マイナ保険証を使わないと医療費が上がる」と言われておりますが、オンライン資格確認システムの導入前(上記の加算なし)から比べると「マイナ保険証を使っても医療費が上がります」。

①の場合で導入前より+0~10円
②の場合で導入前より+10~20円
月1回、お支払金額が増えていることがあるかもしれません。予めご了承ください。

投稿者:ヒロ整形クリニック

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